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2004/10/09(土)
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至誠天に通ず
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紅茶を片手に、本を読みながら、音楽を流していたが平井堅の「Ken's Bar」を聴き始めると、本を置いてしまった。
真面目に、丁寧に、一つ一つの言葉を紡ぎだすような、彼の真摯な歌声と、高い技術に意識が移ってしまい、本を読みながら聴くことが出来なくなったのだ。
そう、ときにこんな料理に出会うことがある。 腕の良い料理人が心をこめて作った料理には、お喋りを止めさせる力がある。 何か他のことををしながら食べることができない。 そんな料理が確かにあるのだ。
ただし、それは、客を個体認識していなければ難しい作業と思う。 対象であるその人でなければ届かない料理なのだ。 音楽と料理の大きな違いはそこにある。
数カ月前、あるレストランで妻と食事したとき、途中で「あ、この料理は僕のために作っているのではなくて、妻のために作っているな」と判ったことがあった。 彼女はそのシェフの愛情に気付くだろうか?と黙っていたが、ちゃんと途中で気付き、しばらく呆気にとられた後、泣きそうになったのだ。
このアルバムを聴いていて、そんな出来事を思い出した。 音楽と料理。分野は違うけれど、至誠は天に通じるのだ。
タイトル通り、バーに居るような気分にさせてくれるのもいい。 今日は体調が優れないので、酒は飲まないが、次はウイスキーを飲みながら聴きたいな。
さて、今日は早く寝ようと思っていたのに、予想外に遅くなってしまったぞ。 もう寝なくちゃ。
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