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2006/12/19(火)
ケチ臭くない魚の定食
どうも風邪っぽい。
しばらく前から軽い症状はあったが、体調が改善しつつあるため、鼻の奥が痛いくらいで抑えていた。
体調が良いとこういうときに違うね。
風邪が表に出て来ないんだよね。

しかし、ついに表に出て来たかなぁと感じている。
よって、今日も早く寝ます(0時前だけどさ)。
ランチレポートも手短に。
遡及日記はしばしお待ちくだされ。

昼飯は久々に中区小町の「てんやわんや」でお好み焼きを食べるかな?と思ったが、営業しているのかどうか今ひとつ判らなかったのでスルー。
近所にある「浜たに」という店で日替わり定食を食べた。

メインは片栗粉を付けて素揚げした鯛を餡かけにしたもの。
そこへハマチとタコの刺身、カボチャの煮物が付き、ご飯、味噌汁、漬物という内容。

料理は割とラフ。
細やかな調理手順を省く代わりに、値段に比して素材の質と量を向上させ、魅力の総体を高めている。
鯛もシンプルに揚げただけ。
下味とかは省略されているっぽい。
カボチャも煮干しと一緒に盛られている。

しかし、魚そのものは好きな人なんだろうな。
ハマチは表面を軽く炙ったりしてあったし、タコも上々の旨さだった。
刺身のツマが丁寧に手切りされていたことも書いておきたい。

総じて750円の定食としては素晴らしいと思う。
キーワードは「ケチ臭くない」かな?


2006/12/15(金)
二日酔いにはカレーうどん
個人的に忘年会ラッシュなのだが、昨晩は飲みすぎた。

というわけで、今日の昼飯はカレーうどん。
二日酔いのときって、カレーうどんが食べたくならない?
僕は結構そういうことが多いな。

今回は鉄砲町の「うどん市」で食べた。
この店の素晴らしいところは、カレーうどんの単品を頼んでも、ちょっと少なめの白ご飯が添えられること。

先にうどんを食べ、残った汁へご飯を入れ、カレー雑炊状態にして食べることができるのだ。
これが旨かった。

うどんは温かいものなのでコシはそれほど感じないが、もちもち感が出ていてこれはこれで旨い。
カレーツユはちゃんとダシで割るタイプなので、雑炊にしても旨い。

二日酔いのときは舌の感覚が狂っていることが自分でも判るので、今度は堅調なときに再度食べたい。
いや、旨かったんだよ。
旨かったからこそ、万全の体調で食べたいなと思ったのだ。

580円でご飯付きだから、僕の中では「ちから」の540円といい勝負になると思うんだよね。


2006/12/14(木)
「中国飯店」の焼ビーフン
どうも身体が重くて、野菜をしっかり食べたいなと思った。
寒くもあるので、穀物と野菜が摂れ、温かければなおさら良い。

中央通り付近をホテホテ歩いたが、どうもピンと来なくて、本通りまで戻り、おぉ「平和園」で炒飯か中華丼を食べようと考えてドアを開けたが満席。

気持ちが少し中国料理に振れていたので、そのまま「中国飯店」へ入ってしまった。
やっぱり僕はこの店が好きなんだろうな。

頼んだのは焼ビーフン。
薄味なので化調が口に障る。
麻婆丼とかだったらあまり気にならないんだけどな。

キャベツやネギや人参がたくさん入っていて、油脂は少なく、塩分があまり濃くなかったので満足できた。
ちなみにサービスライスはパス。
濃い味だったらつい食べちゃうけれど、焼ビーフンだったらそういうことがなくていいね。


2006/12/13(水)
「海風堂」の冬塩
1月になるとバージョン2になり、バターが入るらしいので、その前に。

基本的には昨年と同じかな。
最近の僕は、これくらいの濃度のラーメンが好きだったりする。
油脂やゼラチンを欲しなくなったというか、身体が年寄りになっている証拠だろう。

思っていたとおりの味だし、感想は昨年、掲示板に書いたので、興味がある人はそちらを読んでくだされ。


2006/12/12(火)
喫茶店のカレーライス
平和記念公園の近くにある喫茶店へ訪れた。

手造りのカレーライスが旨いと聞いていたので、カレーライスを頼むつもりだったが、店に入るなり日替わりランチを強く勧められた。
ごめんね、僕はカレーの気持ちなんだよと思いつつ、キャベツカレーを頼んだ。
僕のカレーライスに対する不満の一つが、野菜が少ないことなので、キャベツを入れるのは良いアイデアだな、茹でて入れるのかな?と考えていたのだ。

ところが、キャベツカレーはできないとのこと。
うーむ、困ったなと思いつつ、かつ丼も旨いという話があったので、かつカレーをお願いした。
こちらはすんなりオーダーが通った。

出てきたかつカレーはとんかつが揚げ立てで、ソースはさらりとしている。
食べてみると、確かに手造りっぽい。
が、手造りなのに目指しているのが市販のルーを使った家庭的なカレーライスのように感じられた。
せっかく手造りするならば、もっと別の方向を目指せばいいのになと僕は感じてしまった。

とんかつは上々。
油っぽさがなくて、赤身がきちんと旨くて、厚さは1cm弱だけど満足感は高かった。

値段がもっと安ければ別の感想もあるが、そうではなかったのが難しいところ。


2006/12/11(月)
セルフうどんの新店
「陽気」の大手町店へ訪れるも、外まで人が並んでいたのでパスした。
ラーメン以外にはおむすびくらいしか提供していないので、時間的には大丈夫と思うが、僕としてはもう少し落ち着いてから訪れたい。

で、向かった先が比較的最近できたうどんの店。
最近ではセルフうどん店の新店が一時期に比べて少なくなったが、ここができたのは数ヶ月前と思う。

寒かったのでかけうどんを食べたが、麺がホニョッとしている。
悪くはないが、広島だと「ちから」と被るタイプの麺だ。

ツユはもう少し努力が必要かな。
悪くはないし、お腹が温まってよかったけれど、特に個性というか、魅力は感じなかった。
ただし、味的なプラス要素が少ないけれど、マイナス要素も少ない。
値段は低めなので、その点がプラスかな?

半熟玉子天も黄身がひんやりと冷たくて驚いたし、もう少し何らかの魅力を付与してほしいなと感じた。


2006/12/10(日)
下関・川棚温泉二日目
2日目。

朝食はまぁ、普通の宿の朝食。
メインはサワラを焼いたもの。
なぜかハマチのりゅうきゅう(大分の郷土料理)が並んでいた。
大分県が近いからか?
いまいち判らん。

その後、ホテルを出発し、赤間神宮を参拝した。
耳なし芳一ってここがルーツだったんだ。
僕は知らなかった。

また、三種の神器の一つ「八咫鏡(やたのかがみ)」がここへ安置されているような、ないような、どうもよく判らない記述がされていた。
あとから詳しい人に聞くと、あるけれど、バラバラになっているらしいとのことだった。
また、当時の三種の神器は本物が複数個あったのではないか?という考察もあるらしい。
公開されていないので、真実は一部の人しか知らないのだ。

その後はもちろん、唐戸市場へ。
僕は外国でも市場巡りをするくらい、市場好きなので一人ワクワクしていた。
ほとんどの人は、1時間半も潰せんよとぼやいていたが、僕には時間が足りないくらい。

ざっと一周して思ったのは、かなりの部分が観光地化されているなということ。
鮨を出しているところが多いけれど、こういうところの鮨が旨いということは、まずない。
実際、あちこちの店頭を見て歩いたが、旨そうな鮨は一つもなかった。

フグもあちこちで売られているが、トラフグでなければ意味がない。
サバフグやカナトフグを、わざわざここで買う理由はない。

検討の結果、中央よりの小さな店の品が良さそうだと思った。
○魚の品揃えが良い。季節の地元の魚しか置いていない。
○フィルムで真空パックされたような品が一つもない。
○ストックが少なそうで売切れ終いっぽい。
というのがその理由だ。

僕が狙っていたのはトラフグのアラ。
店のおっちゃんに、これは養殖?と聞いてみた。
一匹分で800円だから養殖だろうと当たりを付けたのだ。

すると「ああ養殖だよ。天然ものは売れちゃったな」とのこと。
ちなみに天然ものはいくらなの?と聞くと、1,000円とのこと。
うわ、安いじゃん、それ。

今は重さどれくらい?と聞くと「これは1.2kgだね」と即答。
「こっちの刺身のアラがこれだよ。天然ものも刺身ならあるよ」と続く。
しかも、天然ものの刺身は養殖ものの下へ、少し隠すように置いてある。

自分が売っているものの情報をきっちり把握しているし、アラと上身が対になっている。
間違いない。
買うならここだ。

800円のアラを購入し、これで目的の一つは達成した。
ちなみに刺身は寝かせの時間が判らないから、こういう場所では買わないのが得策。
フグの身はサラシなどを巻いて、一晩程度寝かせなければ味が出ない。
フグに限った話ではないが、フグの場合は特に、刺身というのは、その処理を含めて全てが料理なのだ。

次の目的は塩雲丹。
品種はどこで聞いてもバフンウニとのことだった。
可食部分が少なく、生食が難しいから塩雲丹にするのだろう。

大手メーカーの品が最も多いが、どうも僕は大きな組織よりも小さな組織を選んでしまう。
もちろん、大きな組織でも素晴らしい理念で仕事をしているところはあるが、概ね、組織が大きくなればなるほど、内向きの理屈が幅を利かせるようになる。
それはどんな組織でも共通したことなので、僕はどうしてもリスクの観点から小さな組織を選んじゃうんだよね。
とはいえ、小さい組織であれば、必ず良いものを作っているとは限らないので、その点には細心の注意を払うこと。

あちこち見たけれど、最も高かったのは角島の雲丹だったかな。
一瓶3,500円。
もちろん、化調も増量剤も入っていない、バフンウニ、塩、エチルアルコールのみで、ウニの含有量が95%以上の品だ。
結局、僕が買ったのは山口漁協蓋井島支店の品で、2,700円だった。
あとから海女をやっている個人が作った2,200円の品があったので、少し後悔したが、どちらも食べていないのだから、どんな差があるか判らないしね。
とりあえず、悪い品ではないと思ったのだ。

他に棒鱈や、タラの胃袋を干したものが売られていたので、どうしようかと悩んだが、調理の手間を考えて止めた。

その後、市場の外にある店を見ながらぶらぶらしていると、韓国食材の店を見つけた。
「錦山商店」という店だ。

あまり深く考えず、試食用のキムチを食べて驚いた。
甘味に走らず、塩っぱさにも走らず、後から来るタイプの辛味をズシンと効かせ、魚介の旨味を活かした、実に僕好みの素晴らしいキムチだったのだ。

しかも、使った魚介はアミ海老のものと、イワシのものが分けて用意されている。
アミ海老を入れるキムチは結構多くて、もちろん旨いのだが、旨味も風味もややクドくなると僕は思う。
やはり好きなのはイワシだな。
とはいえ、イワシ本体ではなく、魚醤かダシが使われているのだと思うけれど。

このキムチを買って帰ろうかな?と思ったが、もう少しじっくり見ると、コチュジャンが置いてあった。
しかも、そのコチュジャンは自家製と書いてあるではないか。

韓国ではスンチャン(淳昌)コチュジャンが有名だが、普通に売られているものには化学調味料が入っている。
しかも、味を調えるために少しだけ、というのではなく、食べて気になるほど入っているのだ。
僕はコチュジャンが大好きなだけに、そういうコチュジャンは常食したくない。
本当に旨いコチュジャンは違うんだといつも不愉快に感じていた。

で、ここのコチュジャンは、原材料欄へ唐辛子、米粉、塩、大豆としか書いてない。
おぉと思いつつ、試食できないの?と訊くと、冷蔵庫から試食用を取り出し、爪楊枝ですくって食べさせてくれた。
最初は甘さが来る。
砂糖ではない、パプリカピーマンのような甘さが来て、じわじわと口の中が侵食されるように辛さが拡がっていく。
何よりも風味が素晴らしい。
これは本当に唐辛子だけから出た風味なのか?と思うほど。

迷わずコチュジャンと、このコチュジャンをベースに使ったサンチュ味噌を買った。
さらにムルキムチがあったのでそれも買った。
ここの品であれば間違いないだろう。

それをアジュマに渡すと「男の人がムルキムチってのは珍しいね」と言われた。
そうですか?僕は好きですよと応えると、もっと新しいのもあると言われた。
しかし、真っ当なキムチであればしっかり発酵させたものが旨いので「いや、むしろ古いのがいいんです」と応えると、へぇ?という目で見られた。

買った後で時間を確認すると、集合時間まで10分しかない。
急いでバスに戻ると、規定の時間の5分前だったが、既に全員集まっていた。
や、や、申し訳ないと頭を下げつつ、収穫物をクーラーボックスへ格納する。
下関に以前住んでいた先輩の一人が「下関は韓国の人が多いから、韓国食材のレベルが高いんだよ」と教えてくれた。
ということは「錦山商店」よりも僕好みの店があるかもしれないということか?
そりゃ大事件だな。
何が何でも下関の韓国食材店巡りをやってみなければ。

その後、ぐるぐる回る展望台のようなところで昼食。
またも料理は味のない、妙な風味のフグばかり。
唐揚げは食べられるが、他の料理はもううんざり。
朝ご飯をしっかり食べたこともあり、あまり手が伸びなかった。

その後は長門の町並みをボランティアガイドの方に案内してもらった。
このガイドの方が本当に素晴らしい方で、プロのガイドの妙な節回しの説明よりも数十倍も心に残った。
案内してくださった方は時山さんといわれる年配の男性だが、説明は澱みなく、判らない部分や教えてもらえない部分は自分の足で調べ、しかし、自分の主義主張を押し付けることなく、情熱的に、客観的に説明してくださったのだ。

しかも、神社の境内に入る前には帽子を脱いで一礼することを忘れない。
入館料が寄付のところでは誰よりも率先して自分がお金を入れる。
ガイドとしての知見もさることながら、人生の先輩として心から尊敬できる方だった。
個人的には何時間かかっても全てを案内してほしかったが、そうもいかないので、随分、端折って説明していただいた。
願わくば、妻とともに再訪し、再び時山さんに、今度は時間に余裕を持って説明していただきたい。
僕にリタイア後の時間があればだけど、こういう生き方も良いなと思った。

その後はバスに揺られ、一路広島へ。
帰宅したのは20時前だったかな。
本来ならば、ここでレポートは終りなのだけど、最後に少し追加情報を。

夕食は何にしようという話になり、僕は軽めでいいよと言ったが、せっかくだからフグのアラを食べようと妻が言い出した。
いや、僕はもう、フグは食べたくないよと言うのだが、彼女は一欠けらも食べていないのだし、とりあえず小鍋仕立てにしてみることにした。
ダシは昆布だけ。
具はフグのアラ以外は、白菜と青ネギのみ。

しばらく煮て、何気なく味見してびっくりした。
うぉっ!なんじゃこりゃ?と声をあげたほど旨いのだ。
おいおいおい、どうなってんだよ?これ。

味わいは軽いけれど、さっぱりした旨味が濃くて、ゼラチンがしっかり感じられる。
これってもしかしなくても、アラの味だよね?
と確認するほど旨かった。

これにより、僕が明らかに判ったことが一つ。
僕はこの2日間でフグを食べたつもりになっていたが、それは間違いなくトラフグではなかった。
たぶん僕の感覚ではサバフグ。
この両者の差は、地鶏とブロイラー以上に開きがあると思う。
天然のサバフグよりも、養殖のトラフグのほうが旨い。
やっぱ、フグはトラフグだと痛切に感じた。
僕のこの2日間は何だったというのか。

この時、塩雲丹も出してみたが大当たりだった。
もしかしたらもっと安くて旨い品があったかもしれないが、ハズレではなかったのでヨシとしよう。

「錦山商店」のコチュジャンは、後日、ご飯にのせて食べた。
これって韓国ではおかずがない時の裏技だが、旨いコチュジャンでやると堪らなく旨い。
日本の玉子ご飯に近い位置付けかもしれない。

で、食べてみると、思ったとおり絶品だった。
ただし一般受けするのはサンチュ味噌だな。
こちらも辛さの芯が通っていて、風味がすっきりしている。
ムルキムチも、言うまでもないことだが旨かった。
しっかり発酵した漬け汁が特に良い。
僕は無論、日本の漬物は大好きだけど、キムチは塩分が少ないのでたくさん食べられるのが良さと思う。
ただし、塩分が少なく、水っぽくもなく、しっかり発酵した旨いキムチって本当に少ないんだけどね。

とり急ぎ駆け足で簡単なレポートにまとめたので、次に誰かが下関方面へ行くときの参考になればと思う。
僕自身、まだまだ下関は3回目くらいだし、充分な内容ではないけれど、都合の良い部分だけ参考にしていただければと思うのだ。


2006/12/09(土)
下関・川棚温泉一日目
朝8時に集合して最初に向かった先は「金子みすゞ記念館」。
僕的には誰?その人?くらいだったが、展示内容を見ていると惹き込まれるものを感じた。
当時、こういう感性を持った人は生き難かっただろうなと思う。
彼女の死因はそれが書かれている文章を読む前に、容易に想像できた。
同時代ということもあるが、女性版宮沢賢治のようだなと思った。
自分のペースで見ていると、集合時間に遅れてしまうので、途中を端折ってしまった。
近くへ来たら再訪したい場所だ。

昼飯は「海鮮村北長門」という団体専用レストラン。
入口に団体レストランと書いてあり、効率良くあらかじめ料理がセットされ、効率良く客が席に着き、大変効率が良いであろうと思われる料理が並び、支払いの一部は効率良く旅行代理店へキックバックされる。
そんな料理なので詳細は省略。
頑張って美点を探そうとしても思い浮かばないし。

それよりもこの建物の隣にあった「華の樹」という食堂が気になった。
食後にふらっと訪れると、地産地消を掲げている店で、地元の海産物を使った海鮮汁とかがあった。
うわー、こんな良さ気な店が隣にあるのに、あんな飯を喰ってしまったのかと滂沱。
パッケージツアーの宿命とはいえ、餌のような食料を食べさせられて嬉しいわけないだろ。

その後、さらに隣にある産直市を覗いて、店番のおばちゃんたちと世間話。
バス内は暖房が効いているため、結局何も買えなかった。
漬物とか旨そうだったんだけどな。

その後、角島灯台に昇り、川棚温泉に到着。
15時過ぎには到着してしまった。
早すぎの感もあるが、僕にはラッキーだった。

それというのも、ホテルの近所に瓦そばの元祖「たかせ」があるので、食べに行きたいなと思っていたのだ。
夕食は18時からなので時間的余裕があるのはありがたい。
部屋で寛いだり、風呂へ入ったりする人たちに笑われながら、一人「たかせ」へ向かった。

中途半端な時間なので大丈夫かな?と思ったが、先客が3名、後客が10名ほどいた。
やはり人気店なのだ。

僕の注文は瓦そば一人前。
他の人の注文を聞くと、瓦そばとうな飯を頼む人が多いようだ。
しかし、それだと一人が2,420円になってしまう。
僕は瓦そばの1,050円も、ちょっと高くないか?と思うくらいなので手が出ないな。

運ばれてきた瓦そばは、ジュージューと盛大に音を立てている。
瓦はかなり高温になっているようだ。

ツユは卓上のポットから自分で注ぐ。
このツユが熱々というのも面白いところだ。

端っこの蕎麦が焦げそうになっていたので端から引きちぎるようにして一口分をツユに浸す。
食べると、あー、これはお好み焼きのカリカリに似ているなと感じた。
ほら、最近のお好み焼き店は麺をカリカリに焼くじゃない。
その感覚にとても近いのだ。

蕎麦は茶蕎麦を使う。
元は乾麺かな?いや、それにしては粉っぽさがないので、半生か?ちょっとその辺りは判らなかったが、僕にはやや茹で置きのように感じられた。
お好み焼きの経験で、生の麺を茹で、それを鉄板(ここでは瓦だけど)で焼いた時の食感は慣れているから判る。
コシのような部分が感じられず、モソモソした食感だったのだ。

また、甘めで薄いツユは料理に合っているから良いとして、茶蕎麦に油を絡めて焼くのはどうかと思う。
蕎麦の表面へそれなりに油が付着しているので、ツユに浸けると表面に油の膜ができるし、口に入れると油臭さを感じた。

参ったな。こういう料理なのかな?と思ったが、薬味としてレモンと紅葉おろしが添えてあることを思い出した。
僕は通常、薬味類は途中で味に合わせて加えるので、最初は何も入れずに食べていたのだ。
この味なら油を抑えるためにレモンが合うはずと思い、レモンをツユの中でグジグジと潰し、改めて茶蕎麦を食べると、なるほど油臭さはほとんど気にならなくなった。

蕎麦にレモン?と思ったけれど、ちゃんと理由がある薬味だったのだ。
しかし、元々が茶蕎麦でそれほど香りがないところへ、レモンなんて強い薬味を加えたので、蕎麦っぽさはほとんど消えてしまった。
食べ比べると判るだろうが、目隠しして食べたら僕は蕎麦だと判らないだろう。

具は青ネギ、牛肉、錦糸玉子、それと薬味の下に敷いてあった海苔。
青ネギは何故か小口切りになっていて、蕎麦を引きちぎるとバラバラと落ちて行く。
んー、切り方に工夫すれば、もっと食べやすくなると思うんだけどな。
広島つけ麺のような削ぎ切りにするとか。

牛肉はさっぱりした時雨煮に近い。
小さな破片になっているので、これも結構ばらけやすい。
どうも食べにくい料理だな。

錦糸玉子は瓦の上で香ばしく焼けるとお菓子のようにサクサクになった。
これは意外な食感だったな。

総じて僕の印象は、和風煎麺。
麺を焼き付けるというか、煎り付けるようにしたものを、和の味付けで食べる。
調理法は中国料理的だが、つけツユで食べるのは日本的でもある。
なかなか面白い料理だ。

また、熱々の麺を熱々のツユで食べるのが良い。
思ったよりもずっと身体が温まった。
冬に小腹が空いたときとか良いのではないか。

あ、そうそう。
小腹と書いたが、小食な人ならばこの料理だけで満足かもしれないが、普通の成人男性だったらやや少ないと思う。
僕はそれほど大食漢ではないが、これなら2時間ほど経てば、夜の食事に大きく影響しないなと感じたくらいだ。

「たかせ」を出て、雨の中をふらふら歩いていると「元湯・小天狗」という看板を見つけた。
川棚温泉の元湯なのか?と思い、看板の指し示すまま、つらつらと街を歩いてみた。
すると、旅館らしき建物に到着し「小天狗」と書いてあった。

旅館なら宿泊客しか入れないのかな?と思いながら、利用案内を読んでいると、中からサービスの方が出てきて、どうぞお入りくださいと言われた。
訊くと、1人600円で外部の人も入れるという。
予定していなかったので手拭の一つも持っていなかったが、一枚150円で販売されていた。
よって、これも縁だなと思い、お風呂をいただくことにした。

施設的には銭湯のような感じだが、泉質はとても良かった。
これが川棚温泉の泉質なんだなと感じられた。
後から入ったホテルの湯も、まぁ色々と違うところは多かったけれど、ベースとなるお湯はこれなのだなと理解できた。
元々さらりとした湯なのだ。

しばらくは貸切で、悠々とお湯に浸かっていたが、途中から宿泊客の人たちが入ってきたので退散した。
でも、1時間くらいは入っていたと思う。

一見の風呂だけの客にも丁寧に見送りをしてくださり、とても感じの良い旅館だなと感じた。
ちょうど料理を準備されている時間だったので、1階には調理の匂いが漂っていたが、ちょっと田舎っぽいものの、素朴な料理なのかな?と感じさせる匂いだった。
世界的にも普遍性があると思うが、ホテルや旅館は小さいほど良いというか、良いところは大きくないことが多い。
次に川棚温泉へ来る時には「小天狗」も候補としたい。
http://homepage1.nifty.com/kotenguryokan/

ちなみに僕が泊まったのは「お多福」という大きなホテル。
部屋に帰ると、皆、風呂から上がって寛いでいた。
しばらく談笑して宴会へ。

料理はフグがメインで、フグ刺し、土瓶蒸し、唐揚げ、鍋などが出たけれど、どれもイマイチ。
フグ刺しは味がなくて風味が変だし、その他の料理は身がポソポソしている。
最も旨かったのは唐揚げかな。
正直、努力を要する料理もあり、手を付けずに残したものも多かった。

最後辺りにこちらでも瓦そばが出た。
1階に「瓦そば本店」という店があるので、そこの瓦そばだろう。
ここで同じ料理が出たことを嘆くのではなく、逆に喜ぶのが食べ歩き好きの人間というもので、食べ比べることができて僕は幸運だった。
同じ料理を違う店で食べればその分だけ全体把握は正確になる。
いわゆる「盲人摸象」の逆だ。

ここの瓦そばは蕎麦表面の油脂が少なかった。
茹で加減が伸び気味というか、やや茹で置きっぽいのは同じ。
そもそもこういう料理なのか。
調理過程で何らかの必然があるのかもしれない。

ツユは「あかせ」に比べ大きく落ちる。
味に厚みがない。
「あかせ」のツユは甘くて醤油は薄いけれど、良いバランスだなと感じたが、ホテルのツユは既製品っぽい。

具はほぼ同じだが、牛肉のジューシーがあまり感じられなくて、モソモソしていたのも難だな。
コース料理の一環として出す瓦そばとしては頑張っていたと思う。
しかし、細かな点で元祖にはまだ一日の長があるようだ。


2006/12/08(金)
謎の多い店「鳳莱」
ちょっと付近へ用事があったので、十日市の「鳳莱」へ。

ここは旨いというより、面白い店と思う。
何が面白いって、料理の種類が多くて、一体どんな料理が出てくるんだろう?と思わせるところだ。

僕はこれまでに、鳳莱そばと麻婆茄子丼を食べた。
どちらも値段分はしっかり楽しませてもらった。
概ね、安価で量が多いことも魅力の一つだ。

今回は何を食べようか?と考えていると、カツカレー(中華風)という文字が目に入った。

ここはご飯+とんかつ系の料理だけでも実に多様である。
通常のかつ丼は当然として、かつ中丼、かつ天津丼、かつチキンライス、かつ麻婆丼、かつ焼飯、そしてカツカレー(中華風)がある。

ただのカツカレーなら頼まないが、括弧書きに痺れた。
どうやったらカツカレーが中華風になるというのか。
想像できない料理なのだから、これはもう頼むしかない。

が、出てきた料理は単なるカツカレーのように見える。

あれ?どこが中華風なんだ?と訝りながら食べてみると。。。

あれれ?あれ?

このカレーソースって、中華丼の餡のような、独特のとろみが付いているのではないか?

僕の想像だが、いわゆるカレーライス、しかも市販のルーを使った家庭的なカレーライスを作り、それをダシで割ってとろみを付け、カレー餡を作ったのではないか?

僕は市販の油脂と小麦粉とスパイスを固めた、いわゆる「ルー(←この言葉って誤用が多いよね)」を使ったカレーソースは、胃に重たくて、風味が薄ぼんやりして好きではないが、こうやってダシで割ってとろみを付けると、意外と食べ易くなるんだなと思った。

ただし、この調理法が中華風なのかどうかは疑義のあるところ。
ま、そう深く考えずに楽しんでしまうことが、この店でワクワクするコツでもある。

なお、僕の目の前の人はかつ中丼を食べていた。
実にシンプルな、青ネギと玉子が散った餡が、とんかつの上にとろりとかかっていた。
なるほど、正しく(?)中華風かつ丼だ。

チャンポンや野菜ラーメンを頼んでいる人もいたが、遠目にはどこが違うのか判らなかった。
ここには他に、野菜餡かけラーメンもある。
「鳳莱」の謎はまだまだ数多い。

次回は一人のおじさんが旨そうに食べていた焼そばにしようかな?と思った。


2006/12/07(木)
「ごぶりん」が良くなってる
久しぶりに八丁堀の「ごぶりん」へ。
少しでも野菜を多く摂りたかったので、中国料理のランチを選んだ。

味付けはやはりラフだけど、ガツン系の勢いがある、ご飯がもりもり進む料理だった。
特に小鉢の豆鯵の南蛮漬けが良かった。
僕が個人的に好きというのもあるけれど、頭からバリバリ食べられる南蛮漬けなんて、手間がかかるのでなかなかできない。
その労苦を考えると、本当にありがたいなと思うのだ。

味付けが濃いためご飯が残ることもなく、完食した。
ただし、僕には少しご飯の加水が多いかな。
それと春巻の中身がややねっちょりしていた。

とはいえ、この店の良さはそういう欠点を差し引いてあり余るボリュームというか、費用対効果の高さと思う。
客はやはり、ガツンと食べたい男性客が多いようだった。

今日気付いたんだけど、下の入口付近へ夜に4名以上で訪れた客には500ミリリットルのブレンド焼酎を提供すると書いてあった。
それって凄いと思う。
先日先輩たちが夜に行ったらびっくりするほど安かったと言っていたし、昼よりもむしろ夜のほうが費用対効果が高いのかもしれないな。


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